最初に。
こちらの記事は、猫飼いさんで観葉植物にはまった方、植物を部屋に置こうか迷っている方、ご自身で猫にとって安全な植物を調べけれど情報がバラバラでよく分からない!となってしまったそんな時にこちらを参考にして貰えるようまとめました。

yoyoが以前に調べまとめた情報をもとに、今回は一般的に今調べると安全といわれている植物について、
本当にその植物を部屋に置いて大丈夫なのかどうか見ていくよ!



大丈夫かどうかの判断ポイントと危険植物の情報のまとめは別記事:猫にとって安全?危険?観葉植物 情報を整理ー5つの判断ポイントーになるのでそちらもチェックしてくださいね!



では早速、それぞれの植物について深掘り判断していこう!!


ペペロミア(コショウ科):猫に安全な育てやすい観葉植物
ペペロミアは、主に熱帯アメリカ原産の多年草で、観葉植物として人気の高い品種です。
肉厚で可愛らしい葉が特徴で、日陰や乾燥にも強く、初心者でも育てやすいのが魅力です。猫にとっても比較的安全とされており、「猫に優しい観葉植物」としても注目されています。おしゃれなインテリアグリーンとして、ペットと暮らす家庭におすすめです。
ペペロミアは本当に猫に安全?
ペペロミアは以前にまとめた危険植物に該当していないコショウ科となるため安全。(危険植物については動物病院情報、ASPCA(米国動物虐待防止協会)情報からまとめた以下で詳しく確認できます。)
※ASPCA(米国動物虐待防止協会)の情報はこちらから確認できます。
毒性:原則は無毒で、”科”で見ても近親種から有毒なものが見られないことから、一番安心な観葉植物。
毒は無いけれど、このコショウ科の植物は香辛料として使用される植物も含まれます。
ペペロミアもそういった種類の遠い親戚くらいでしょうか。。ですので何かしらの刺激があっても不思議では無いかもしれません。
たくさん摂取してしまったのなら、なおのこと気をつけて変化がないか見てあげましょう!



ペペロミアの種類はたくさん!可愛い葉っぱの形が多く、ある程度大きくなればとても育てやすいです!写真はペペロミア アングラータ。


ペペロミアの特徴と育て方
ペペロミアの特徴
- 育てやすさ 丈夫で鉢をひっくり返して中がバラバラになって根っこも育ってなくてもなんとかなる強さ
- 乾燥気味の方が元気なので水やりが楽
- コンパクトで場所を選ばない
- 種類が豊富でコレクション性ファッション性が高い
- 猫とグリーンを両立できるインテリアグリーン!
光:明るい室内がベスト。直射日光はNG
・半日陰を好みます。明るい窓辺の近く(レースカーテン越し)がおすすめ
・直射日光は葉焼けの原因に。特に夏場は注意
水やり:乾燥に強いが、過湿には弱い。根腐れ注意
- 土の表面が乾いてから水を与える(週1〜10日に1回程度)サスティーおすすめ!
- 葉に水分をためる多肉質の種類が多いため、水の与えすぎはNG
- 冬は生育が緩慢になるので、水やりは控えめに
- 受け皿に水が残らないようにする
温度と湿度:寒さはやや苦手。最低10℃はキープを
- 室温15〜25℃が理想的
- 冬の寒さ・窓際の冷気・エアコンの直風には注意
- 加湿器や水受け皿で適度な湿度を保つと葉がつややかに育つ
猫と暮らす場合の注意点



猫に対して毒性がない安全な観葉植物のひとつ
- ASPCAでも**「非毒性(non-toxic)」と明記**されており、安心して飾れる
- ただし、猫が頻繁にかじる場合は、葉に傷がついたり、誤飲リスクもあるため、配置に工夫を(なぜかこの植物に関しては猫がよく食べてしまうという情報をいくつか確認しました。猫ちゃんが好きな形状なのかもしれません。)
- 化学肥料や害虫駆除剤の使用は猫に配慮して控えめに(おこなう際は屋外で)
パキラ(アオイ科):丈夫で人気!でも本当に安全?
パキラ(学名:Pachira aquatica)は、中南米原産の熱帯性の植物で、太い幹と掌のような葉が特徴の観葉植物です。別名「発財樹(マネーツリー)」とも呼ばれ、風水的にも縁起が良いとされており、ギフトやインテリアグリーンとしても人気があります。
パキラの猫に対する安全性 見解まとめ
パキラもペペロミアと同様、ASPCAでは「非毒性(Non-Toxic)」と明記されており、誤って葉をかじっても中毒症状を起こすリスクは非常に低いです!
しかし、ここではあえて、パキラすべてが無毒ではない事をお伝えします。
アオイ科の植物の中には古くから食用として食されていたものもあります。ただ一方で薬として使用されていた背景もあります。このことをいれてもパキラ自体も全くの無毒とはいえないでしょう。
はっきりしている事は、種に毒性が確認されているという事です。
とはいえ、パキラに実がなるというのはあまりみられないことです。が全く無いというのは嘘になります。またアオイ科の植物でハイビスカスがあり、これは花にも毒があるので、上手に大きく育てている方は花を咲かせたら早めに取るなどして対処されることをお勧めします。





茎や葉には毒がない事もわかっているから安心。育て上手な方は少し気にかけて下さい!
パキラの特徴と育て方
パキラの特徴
・耐陰性があるので明るい室内であれば直射日光がなくても育つ
・水やりも控えめでよく、乾燥にも比較的強い
・樹形が整いやすく、剪定によってコンパクトに保てる
・猫に安全な観葉植物!
光:明るい日陰が理想。直射日光は避ける
- レースカーテン越しのやわらかい光がベスト
- 強い直射日光は葉焼けの原因になる
- 暗すぎると葉が間延びしてひょろひょろに
- 猫が触れにくい高い棚やスタンドの上もおすすめ
水やり:「乾いたらたっぷり」が基本。湿気に弱いので注意!サスティーおすすめです!
- 土がしっかり乾いてから、鉢底から水が出るくらい与える
- 過湿を嫌う。水やり直後が温度が高く直射日光が当たっている場合ブヨブヨになる
- 冬は水やり回数をさらに減らす(乾燥気味に)
- 受け皿に水を溜めないように!
温度と湿度:寒さには注意。最低10℃は保つこと
- 暖かい室内向きの植物。エアコンの風が直接当たらない場所に
- 冬場は窓際の冷気や暖房の風が当たらないように配慮
猫と暮らす場合の注意点



基本的に安全だけど、いたずら対策は忘れずに
- 猫が土を掘らないように表面に石やマルチングを敷く
- 幹をかじる猫もいるので、手の届かない場所が理想
- 使う肥料は無機質(化学肥料)タイプが安全
カラテア(クズウコン科)
カラテアは、熱帯アメリカ原産の観葉植物で、美しい葉模様とユニークな動きが魅力です。葉が昼間は広がり、夜には閉じる「就眠運動(しゅうみんうんどう)」をすることで知られ、「生きている植物」として人気があります!



株が元気だと本当に動きます!楽しい!!
カラテアの安全性は?
こちらも以前まとめた危険植物の中に入らない、比較的安心できる植物といえます。ASPCAでも毒性原則は無毒としています。
しかしあえてこちらでお伝えするとすれば、
同じ”科”に、クズウコンがあるということです。クズウコンは今でも馴染みがありますよね。
矢毒の治療薬として使っていた歴史もあり、さまざまな効果がある植物として使用されてきました。
クズウコン科はそういう意味ではペペロミアのコショウ科より少し警戒度が高くなります。
さまざまな生薬としての歴史がある植物がかなりの近親にいるので本当に無毒なのだろうかという不安は残ります。しかしその効果は根に集中しているので、”根っこ”には気をつける。で良いと判断しました。



鉢が大きいのなら、土を掘りたがるかも。その対策は必要かなぁ。
植え替え時に猫が近づかないよう気をつけてね!


カラテアの特徴と育て方
カラテア特徴
・猫に無害(ASPCAによると「non-toxic」)
・葉の模様や色が豊富(ストライプ、斑入り、深緑など)
・空気清浄効果もあるとされ、室内向き
・葉が閉じたり開いたりする動きが見られる
・インテリア性抜群(ペペロミアよりもさらに特徴的な葉の模様が多く、小さくも大きくも育てられる)
光:明るい日陰が最適。直射日光はNG
- レースカーテン越しの柔らかい光がベスト
- 直射日光に当たると葉焼けを起こすので注意
- 耐陰性があるため、室内の北側の部屋でも育てやすい
- エアコンの風が直接当たらない場所に置く
水やり:湿度を好むが、過湿はNG。土が乾く前に水を与える
- 土の表面が乾きかけたタイミングでたっぷり水やり
- 乾燥に弱いので、葉水(スプレー)を週2〜3回程度すると◎
- 冬は控えめに(根腐れを防ぐ)
湿度と温度:高温多湿が好き。寒さと乾燥に弱い
- 適温:20〜30℃前後。最低でも12℃は保ちたい(上記二点の植物より温度に敏感で葉っぱに症状が出やすいです)
- 加湿器を使うか、鉢の周りに水を入れた皿やゼオライトなどを置くと湿度が保ちやすい
- 葉が丸まる・乾燥する場合は湿度不足のサイン
猫と暮らす場合の注意点



カラテアは猫にとって安全な植物ですが、以下のような配慮があるとより安心です。
- 葉がワサワサしていて、猫がじゃれつきやすい → 高めの棚などに設置すると安心
- 肥料や用土の選び方にも注意(無機肥料の使用がおすすめ)
- 葉水をしたあとは猫が舐めないよう乾いてから近づけるようにする
- 根っこは念の為注意する!
胡蝶蘭(ラン科)
胡蝶蘭(こちょうらん、学名:Phalaenopsis)は、蝶が羽ばたくような花姿が特徴のラン科植物で、「高級感のある花」として贈答用やお祝いによく使われます。
ここからはyoyoの憶測として、 かるーくご覧ください。
胡蝶蘭の安全性は?その信憑性
ラン科の植物は毒性が無いということで有名ですね。。。しかし見つけてしまった。
胡蝶蘭自体の毒性の報告は見つかりませんが同じラン科の植物で3種類だけ出てきました。
デンドロビウム・ノビル / クマガイソウ / シプリペディウム・レギナエ






この3種は有毒だと記載された文献が日本にあります。はっきりとした研究が以後されていないので不明のままです。
確かに、ラン科の中の植物には生薬としての長い歴史があり、中国などで使用されてきました。デンドロディウムは生薬として使用されているセッコクの種類です。セッコク属(ラン科)は全草が生薬として使用されています。またシランもラン科でありコチラは塊茎が生薬として使用されています。
生薬としての長い歴史と同じ”科”に有毒だという文献を含めて考えれば何かしらの毒が胡蝶蘭にあったとしても不思議ではありません。(疑りMAX笑)



詳しく研究資料が見つからないことが不安要素です。
とはいえペペロミア、カラテア同様、胡蝶蘭も無毒(しかし胃腸障害あり←どういうこと!?)であるとASPCAにも書いてありますので過度な心配は必要ありませんよ!(ASPCAは基本エビデンスがなくとも獣医から報告されれば記載するので安心ですが、そもそも胡蝶蘭ってそこまで事例として数がないだろうし、胃腸障害あるって、、、という謎)
ペペロミアやカラテアと違うのは、同じ”科”の中に有毒とされる植物があること、その詳細がわからないこと、香りが強いということです。
その認識は持っておいた方が良いかもしれません。ラン科だからといって絶対に大丈夫ということではないです。



改めてASPCAは無毒だけど胃腸障害などは軽度で出る場合があるという認識なので触れられない場所へ移動だね〜。



蘭は香りがあるのでそれが気になって手を出すニャン様もいるかもね。yoyo的には香りがある分、警戒度はさらに上がるかなぁ。香りに対してのデーターってあまり無いし。
最後に
お気づきの方はいらっしゃるかと思いますが、アメリカの動物虐待防止協会(ASPCA)は毒性を検査しているわけではないです。あくまでペットに有害な植物の情報を集めている団体です。
なので症例として上がってきたら、”有害”としているので毒が云々ということでも無いんですよね。ハッキリ明記してある場合は既に何かしらの研究がされている植物でデータがあるもの。
日本でそういった大きな団体はありません。
今回は安全だといわれている植物を深掘りしてみました!
また他に気になる植物がある方は下記の記事も覗いてみてくださいね!